• 小島びじゅつ室 kojima artroom
  • ギャラリー 小島びじゅつ室 アーカイブ kojimar artroom archive
  • 小島びじゅつ室 コンセプト kojima artroom concept
  • 小島びじゅつ室 小島よりお知らせ kojima artroom from kojima
  • 小島びじゅつ室 アクセス kojima artroom access

鈴木省三展 『一つの序曲』

作家のアトリエに行った時、膨大な量の水彩作品と油彩小品とが山積みになっていた。その作品群を見ていた時の感覚は、恰も音楽やダンスをしているように感じられた。今まで他を寄せ付けないような深い森に佇んでいたと思っていたものとは異なり、軽やかに晴れやかに世界を構築している感じがし、今展企画に至った。油彩小品と水彩作品だけに絞った理由である。企画者が全作品を選択した展示であった。

二人のダンサーが、この狭いびじゅつ室内で踊った。ダンサーの感覚は、とても軽やかで回転と跳躍とを繰り返した。作家は、明らかに見る者たちを取り込み、迎え入れている。そして現の社会で苦しみ悩む人々に光を与えているかのようにも取れる。深い孤独や生きる切なさ、呼吸する苦しみを知っているからこそ出来ることであり、そのことをそのまま作品に投影しないところが感動と熱とを与えてくれる。作品が少々難解なところは、この作家特有なクセであろう。

08ssuzuki5-1

[Photo Gallery]画像クリックで表示
小島 靜ニ
08ssuzuki0dm

(すずき・しょうぞう)
1946年 大阪市に生まれる
1969年 同志社大学卒業
1970年 フォルム絵画研究所にて研修

[主な個展]
1978年 藍画廊/東京(79)
1980年 ときわ画廊/東京(81,82)
1983年 Studio 4F/東京(84)、二人称画廊/東京
1985年 コバヤシ画廊/東京(86,90,92,95,97,98,99,00,
     01,03,04,05)
1986年 ギャラリー・ラランヌ/東京
1987年 佐谷画廊/東京、
1992年 ガレリア・フィナルテ/名古屋(99,03,06)
2002年 小島びじゅつ室/東京(04,06)
ほかグループ展多数

[パブリックコレクション]
東京国立近代美術館(東京)、東京都現代美術館(東京)